最近話題のアンチエイジング成分NMNについて調べてみました。
アンチエイジングが期待できる成分はいろいろとありますが、このNMNはどうやら本当に期待が持てそうです。最近ではNMNが配合されたコスメも登場していますね。
その実力が本当なのかどうか、調査した結果をまとめてみました。
目次
話題のアンチエイジング成分NMNとは
最近話題のアンチエイジング成分NMNってご存じでしょうか?
このNMNというのは、ニコチンアミド・モノヌクレオチド(Nicotinamide MonoNucleotide)の略で、いわゆる補酵素の一種なんだそうです。
コスメの中にも補酵素を含んだアイテムもあるため、「補酵素」という言葉自体は馴染みのある方もいらっしゃるかもしれませんね。コスメに含まれるというわけではありませんが、ビタミンB群が最もポピュラーな補酵素の一つなのではないかと思います。
そう考えると、NMNもこれまでに全くなかったような成分というわけではないと言えそうです。
なお科学的な説明は私もできないので(;´・ω・)、Wikipediaや専門のサイトを見ていただきたいと思います。
NMNのアンチエイジングのメカニズム
そんなNMNが最近の研究でアンチエイジングに寄与するのではないかといわれるようになってきて話題になっているのです。
NMN自体が直接私たちの体を若返らせるのではなく、これがきっかけとなってサーチュインという酵素を活性化させることで若返りの効果が見られるというのだとか。
一番多く引き合いに出されるのが、人の50~60代に相当する17~18ヶ月のマウスの視床下部のサーチュイン(厳密には、SIRT1)の働きを活性化させることで人の20代に相当する3~4ヶ月のマウス並みに動き回るようになったとされる実験例。
これだけ聞くと、ものすごくテンション高まりますよね( ´艸`)
ただ、これはあくまでも研究例の一つであり、まだまだ明らかにしていかなくてはならない課題が残っているということをお忘れなく♪
現在では、この研究を受けてNMNのサプリメントなども販売されるようになっていますね。
NMNのアンチエイジングのメカニズムをもう少し詳しく説明
↑ではかなり簡単にNMNとアンチエイジングの関係性をまとめてしまいましたが、もう少しだけ詳しくそのメカニズムを説明してみますね。
サーチュインという酵素が「若返り」に関係しているというところはよいでしょう。
では、NMNはどのようにして視床下部のサーチュインと関係するのでしょうか?
実はNMNというのは私たちの体内で普通に生成されている補酵素の一つで、生成されたNMNは血中を流れて存在しているのだそうです。血中のNMNが体内を循環する過程で、視床下部にも届きサーチュインを活性化させるということのようですよ。
お察しのとおり、このNMNの生成は加齢によって減少してくるため、サーチュインの活性化が衰え、老化が進むという仕組みのようです。(少なくとも、本記事執筆時点ではこのようなモデルで説明されています)
ですから、減少する血中のNMNの量を補えば、老化を抑えられるのではないかというのがNMNが注目されている理由になります。
NMNの働きについては、堀江貴文さんがYouTubeでお話されている内容が大変分かりやすく参考になると思いますので、↓で共有しておきます。
その動画を見ていただくのが最も的確に理解ができるのではないかと思います(^^ゞ
NMN配合のコスメの実力は本当なの?
前項までの内容からすると、血中のNMN濃度を高めることで、視床下部にあるサーチュインを活性化しアンチエイジングにアプローチするというのが大筋のストーリーだとわかりましたよね。
では、今話題の「NMN配合コスメ」ってどうなんでしょうかね?
正直に申し上げると、冷静に考えてNMNが配合されたコスメをお肌に塗っても「血中のNMN濃度が上がるとは考えにくい」というのが私の第一印象でした。つまり、「意味がないのでは?」ということになります。
しかも、堀江さんが動画内でおっしゃっていることを聞く限り、現時点では相当の量を摂取しないとあまり意味がないようです。現在作られているNMNのサプリメントだと、相当多くの量を摂取しない限り十分に血中のNMN濃度が上がらないということみたいで、堀江さんは1ヶ月で100万円以上をNMNのサプリメントに費やしているのだそうですよ( ´艸`)
※ちなみに、現在はサプリメントか点滴でのNMN摂取がメジャーな方法のようです
お肌からNMNを吸収することはできないの?
話が二転三転するように聞こえるかもしれませんが、実は「NMN配合コスメ」が必ずしもダメということでもない話もあるんですよね(^^ゞ
というのも、「日焼け止め」に含まれる化学物質が体内に吸収されるという研究結果が話題になっていたからなんです。WIREDにその話題が記事としてまとめられていたので、以下で共有しておきますね。
つまり、お肌に塗ることで血液に化学物質を送ることが必ずしもできないわけではなさそうだということみたいなんです。(私はこの話題が出るまで、そういうことが起こりえると知りませんでしたが、一般的には知られているんでしょうかね、これ?)
そう考えると、必ずしもNMN配合のコスメに意味がないわけではないと言えるのではないでしょうか(^^;
いまのところNMN配合のコスメの実力は期待できない・・かも
前項の内容からすると、基本的にNMNはサプリメントや点滴で相当多くの量摂取しなければアンチエイジングとしての実感力はなさそうです。
しかしお肌に塗布した日焼け止めに含まれる化学物質が数時間後に血中に流れ込んでいたという研究結果を受けると、必ずしもNMN配合コスメの効果がないとは言い切れないと思います。
ただし、サプリメントや点滴でも多くの量摂取しなければならないのに、お肌に塗ることで同じくらい血中のNMN濃度を高められるようなコスメというのは現実的ではないと考えられます。
研究が今よりも進むことで、もしかすると、近い将来お肌から高濃度のNMNを血中に送ることができるコスメがでるかもしれません・・・( ´艸`)
結論として現時点で販売されているNMN配合をうたったコスメは、本来の意味でのNMNの役割・実力を期待できそうにはないと言えるのではないでしょうか(^_^;)
まとめ
最近話題になっているアンチエイジング成分NMNについて調べたことを記事にまとめました。
NMNは補酵素の一種で、血中のNMN濃度を高めることで、視床下部にあるサーチュインを活性化させ「若返り」ともいえる結果がでることは研究され、既にわかっています。
そしてこの研究に基づき、既に様々なNMNサプリメントが販売されていることも事実です。
ただし堀江貴文さんの動画を見る限り、相当多くのNMNサプリメントを飲まない限りは実感力を得られるくらいに血中のNMN濃度を高めることはできないみたい。
お肌に塗布した日焼け止めの化学物質が、数時間後に血中を流れているという報告を見る限り、NMN配合のコスメから血中のNMN濃度を高められる可能性が必ずしもゼロとは言い切れません。
しかし、実感力を得られるくらいのNMN配合コスメの登場にはもう少し時間がかかりそうですね( ´艸`)
アンチエイジングは誰もが気になる話題です。
それだけに、アンチエイジングをうたうコスメに本当の実力があるのかどうは注意が必要ですね。
また気になる成分が出てきた際には、記事にしたいと思いますので、是非お楽しみに。
NMNについても引き続きウォッチングしていきたいと思います。